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第一に「誰が見ても立派な山だと感嘆する、山の品格がある。」、第二に「人々が朝夕仰いで敬い、頂きに祠をまつるような山の歴史がある。」、第三に「個性のある山。」その理念のもと、深田久弥氏の名著「日本百名山」が生まれました。その著書の77番目に「甲斐駒ヶ岳」の記述があります。ピラミッドの秀麗な山容は花崗岩の岩の塊そのものです。
毎日、麓の白州から見上げていた山は、想像以上にしんどく、辛い登りの連続でした。日本三大急登のひとつであるのもうなずけます。
「簡単に登れますとはいえません」が、挑戦したらおもしろい山の一つです。
■渓谷の入り口までボーンフリーから車で5分。
■下記の体験記は02年9月2日・3日、実際の記録です。
■自然は人的に立ち向かってもかないません。ところどころ危険な個所もあります。決して無理をなさらないで下さい。引き返す勇気も持ち合わせて下さい。たのしい思い出をつくれると良いですね。
■冬期間は積雪、凍結等危険度が増しますので、経験者以外はお勧め出来ません。
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やっとのことで念願の甲斐駒ヶ岳に登る日がきました。夏の繁忙期が終わってすぐのことですから、体力にはちょっと不安ですががんばるぞ!尾白川渓谷駐車場にて出発前の恒例?記念撮影。
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甲斐駒ヶ岳登山道と尾白川渓谷の尾根道との分岐点。吊り橋を渡っていっきに登り詰める道だけに息も荒くなります。リュックや靴の点検をして出発。
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笹ノ平あたりを登っています。まだ手を振る余裕があります。樹木が生い茂り陽射しを防いでくれますが展望が開けないのがつらいですね。もくもくと歩くのみ!
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甲斐駒ヶ岳は古くから信仰の山として親しまれたとかでで、このような石碑が多く見られます。ちょっと一息つきたくなるタイミングの良い場所にあるのが不思議ですが・・・
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樹間からやっと周りの山が見えてきました。鳳凰三山の一角、地蔵岳のオベリスクが空に向かって聳えています。
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最初の難路「刃渡り」にやってきました。ナイフブリッジのような岩を歩き渡るのですが、クサリもあり、安心、安心。展望も開けていて奥秩父の山々が綺麗に望めます。高度2000メートル位まできているか?
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こんな登山道もあります。私達は「一本橋」と名を付けましたが、谷底に深い切れ込んだ痩せ尾根にかかる橋です。もうひと踏ん張りで今日の終着地「七丈小屋」です。
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「七丈小屋」に到着。鳳凰三山の後ろにちらりと富士山が姿をあらわしました。山々に包まれて、下界を見下ろして、静寂さの中でいただく温かいコーヒーが旨い。
(余談ですが、ここの夕食は今まで食べた山小屋の食事は何なのだろうと思うくらい、豪勢贅沢でした。山小屋の田辺さんご馳走様でした。)
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夜明け前の雲海の綺麗なこと。山登りの楽しみのひとつです。冷気が寝ぼけ眼をさましてくれます。今日もがんばるぞ!
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奥秩父の山並みの向こうから太陽が上ってきました。いつ見ても荘厳を感じます。合掌。
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八合目の鳥居に到着。本来はここでご来光を仰ぐのでしょう、ガイドブックでは「八合目御来迎場」と記されています。残念ながら私達は間に合いませんでしたが・・・
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クサリ場やはしごをよじ登り、もうすぐ頂上に。苦しい登りもあとわずか。
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2967メートル、やっと頂きに到着。富士山・北岳・南アルプス南部・中央アルプス・北アルプス・八ヶ岳などなど360度の大パノラマは感激です。
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